僕はそうは思わない

「長いものには巻かれろ」ということわざがあります。

僕は巻きに巻かれてきた人生を送ってきていて、その巻かれっぷりは、このことわざの提唱者が見たら、泣いて喜ぶ程なのではないかと思います。

ただ、そこから抵抗したいと思い続けていたのが7月でした、特に仕事で。(ことわざ提唱者が聞いたら、泣いて悲しみますね)

組織の方針通りに巻かれると楽で、それは裏を返すと、怒られたくないとか、よく思われたいみたいな気持ちがあった気もします。

ただ、巻かれていくと、徐々に亡霊みたいに実体や意思が無くなってきているのを感じて、生きた心地がしないのと、後なんか悔しいなと思って、嫌われても良いから抵抗しようと思ったのが先々月ぐらい。

伊坂幸太郎さんの『逆ソクラテス』という本の中で「僕はそうは思わない」というセリフがあります。

特定の生徒に偏見(お前はダメだというレッテル)を持っている教師に対して、生徒達が協力して、そのレッテルを剥がしにいく話なのですが、最終局面で発せられるのが、この「僕はそうは思わない」。

長いものに巻かれた方が楽な人生で、それでも信念を持って「僕はそうは思わない」と言えたらいいなと思います。

実際はそんなに上手くいかず、長い間巻かれたのでシワができて、直ぐに元のように巻かれる動きをしてしまう感じですが…

夏の終わりとともに亡霊状態から解消できるように、また明日から1週間乗り過ごします。


#今夜の気分