そのトンカツは、やさしさにも包まれている

最近、日常の延長にある非日常が多いほど、日々楽しくなるなと感じます。

遠くに旅行するとか、高めのレストランで食事するとかの完全な非日常というより、美味しい定食屋に行くとか、読みたい漫画や小説をまとめて買うとか、行ける範囲で遠出するとか。

最寄駅によく行くトンカツ屋さんがあるのですが、そこも日常の延長にある非日常のひとつです。

今年に入って仕事がしんどい時が結構続いていて、「やってられるか!」みたいになった時にそのトンカツ屋さんによく行っていました。

トンカツはもちろん美味しいのですが、席に着いた際に出していただく飲み物に優しさを感じていました。

というのも、11月でも少し暑めの日には冷水で、9月や10月でも寒い日には温かいお茶になっていて、その時の気温を見て、出しているのだと思います(聞けば良い、年中冷水で良いみたいなのはあるかもしれないですが、お客さんのことを考えているのだろうと思い、その配慮が仕事で廃れた僕の心に沁み渡っていました)

僕があの辛い仕事の時期を乗り越えられひとつの理由に、あのトンカツ屋さんがあったのは間違い無いです。

最近仕事は落ち着いたのですが、無性に食べたくなるので、今でもたまに行きます。

ただ、(おそらく)ご夫婦のみで切り盛りされていて、ご年齢も重ねられているので、いつまであるのか分からないと考えると寂しくなります。

お代わり無料だったキャベツが最近有料になって(それ自体は、むしろなんで今まで無料だったのかという申し訳なさもあるのですが)、原材料費など値上がりしている状態で本当はメニュー自体値上げしても良いとは思います。

ただ、それをしないのも、もしかしたらご夫婦の配慮なのかもしれない。

仮にお弟子さんができて、味は継承されても、あのお店の雰囲気や優しさ、あたたかさまでは継承は中々難しいと思い、そう考えると更に寂しくなります。

店員さんと話したり距離縮める?の苦手なのですが、行ける今を大切に、しっかり伝えていきたいと思うこの頃です。


▼今夜の気分